第27回 参議院議員選挙総括

第27回 参議院議員選挙
与党過半数割れ、ねじれ国会へ
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参議院 新・勢力図
獲得議席 比較
自民 | 改選前 | |
改選後 | ||
立憲 | 改選前 | |
改選後 | ||
国民 | 改選前 | |
改選後 | ||
参政 | 改選前 | |
改選後 | ||
公明 | 改選前 | |
改選後 | ||
維新 | 改選前 | |
改選後 | ||
れいわ | 改選前 | |
改選後 | ||
共産 | 改選前 | |
改選後 | ||
保守 | 改選前 | |
改選後 | ||
社民 | 改選前 | |
改選後 | ||
みんな | 改選前 | |
改選後 |
主要政党の選挙戦分析
自由民主党
裏金問題や物価高への国民の不満が直撃し、歴史的敗北。特に1人区での敗北が響き、政権運営の基盤が大きく揺らぐ事態に。石破政権は極めて厳しい立場に立たされた。
公明党
連立を組む自民党への逆風を共にもろに受け、重要選挙区で議席を失うなど厳しい結果に。組織力の陰りも指摘され、今後の政権内での影響力低下は避けられない。
立憲民主党
与党への批判の受け皿にはなりきれず、議席は微減。野党第一党の座は維持したものの、政権交代への期待感を醸成するには至らず、党勢拡大の壁に直面した。
日本維新の会
議席は微増させたものの、過去の選挙で見せた勢いは影を潜めた。改革政党としての独自色を打ち出したが、国民・参政の躍進の前に埋没した感が否めない。
国民民主党
今回選挙の「勝ち組」の一つ。現実的な政策提案路線が与野党双方の支持層に響き、議席を4倍以上に増やす大躍進。今後の国会で重要なキャスティングボートを握る。
参政党
国民民主と並ぶ最大の勝者。既存政党に不満を持つ保守層の受け皿となり、議席を大幅に伸ばした。新たな政治勢力として確固たる地位を築き、国会に新風を吹き込む。
注目枠:躍進した新興勢力
れいわ新選組
議席を倍増させ、その勢いが本物であることを証明。既存の政治に失望した層や、大胆な経済政策を求める層の支持を着実に固め、野党内でのユニークな地位を確立した。
日本保守党
自民党の現状に不満を持つ保守層の受け皿として、国政選挙で初の議席を獲得。今後の台風の目となる可能性を秘めるが、党としての基盤固めが課題となる。
苦境または議席を維持した政党
日本共産党
改選7議席から3議席へと大きく後退。固定支持層の高齢化が進む一方で、新しい支持を獲得できず、党勢の先細りが鮮明になった。硬直的な党運営への批判も根強い。
社会民主党
改選1議席を辛うじて維持。比例得票率2.06%と、公選法上の政党要件を僅差でクリアし、党の存続を果たした。しかし、党勢の低迷は深刻で、依然として厳しい状況が続く。
みんなでつくる党
旧NHK党。党名変更後も一定の批判票を確保し、辛うじて1議席を維持。しかし党勢の衰えは隠せず、今後の活動は不透明な状況が続く。
比例代表 個人得票数ランキング TOP10
順位 | 氏名 | 政党 | 得票数 | 解説 |
---|---|---|---|---|
1 | 山本 太郎 | れいわ | 996,621 | 圧倒的な知名度と発信力で、党の躍進を牽引。個人として断トツの得票数。 |
2 | 神谷 宗幣 | 参政 | 855,123 | 躍進した参政党の共同代表。ネットを中心に新たな保守・無党派層の支持を集めた。 |
3 | ラサール石井 | 社民 | 758,441 | タレント候補として注目を集め、党の政党要件維持に大きく貢献した立役者。 |
4 | 蓮舫 | 立憲 | 710,556 | 抜群の知名度を誇り、野党第一党のエースとして安定した得票。 |
5 | 玉木 雄一郎 | 国民 | 688,970 | 党代表として現実路線を訴え、支持を拡大。党の躍進を象徴する得票数。 |
6 | 佐藤 正久 | 自民 | 651,220 | 「ヒゲの隊長」として知られ、安全保障分野での実績から自民党内でトップの得票。 |
7 | 大椿 ゆうこ | れいわ | 598,713 | 山本代表と共に党の顔として活動し、れいわの2議席目を確実にした。 |
8 | 片山 さつき | 自民 | 560,188 | 元大臣としての実績と知名度で、苦戦する自民党の中で上位に食い込んだ。 |
9 | 田村 智子 | 共産 | 525,430 | 党委員長として奮闘するも、党勢の退潮を止められず、個人としても厳しい結果に。 |
10 | 浅田 均 | 維新 | 499,675 | 党重鎮として大阪を中心に堅い支持基盤を証明し、維新の比例議席を支えた。 |