2025年参院選情勢AI分析(2025-07-05版)

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政権を揺るがす2つの数字

今回の参院選は、歴史的低支持率にあえぐ石破政権への信任投票です。与党が過半数を維持するには50議席が必要だが、有権者の4割以上が無党派層という、予測不能な状況下にある。

50議席

与党の過半数維持に必要な議席数

43%

選挙の行方を握る「支持政党なし」層

石破内閣の支持率は30%前後で低迷。特に「政策のまずさ」と「政治とカネ」の問題が、国民の厳しい評価につながっている。看板政策の現金給付も支持を得られていない。

31%

石破内閣支持率 (平均値)

出典: NNN/読売 (7月)

「政策が悪い」が不支持の最大の理由となっており、物価高対策や現金給付案への不満が集中している。

自民党の支持が歴史的低水準に落ち込む一方、その受け皿は筆頭野党の立憲民主党ではなく、国民民主党や参政党、そして巨大な無党派層へと拡散。民意の多極化が鮮明になっている。

「支持政党なし」層が43%と全政党を圧倒。自民党は23%まで落ち込み、立憲民主党も6%と伸び悩む中、新興勢力が一定の支持を集めている構図だ。 (出典: NNN/読売 6月調査)

選挙全体の勝敗を分けるのは、全国32の「1人区」。かつて自民党の牙城であったこれらの選挙区で大苦戦しており、与党の過半数維持に黄信号が灯っている。

2022年の圧勝から一転、2025年序盤では自民党がリードする1人区はわずか10。野党優勢・接戦区が多く、議席を大幅に減らす可能性がある。

自民・公明は苦戦し、過半数ラインが視野に。立憲は微増、国民・参政・れいわが議席を大きく伸ばす可能性がある。

最大の争点は「景気・物価高対策」。有権者の生活に直結するこの問題に対し、与党は「給付」、多くの野党は「消費税減税」を掲げ、真っ向から対立している。

一人2万円の現金給付などで生活を支援。

主な政党: 自民党, 公明党

消費税を引き下げ、直接的に家計負担を軽減。

主な政党: 立憲, 国民, 維新, 共産, れいわ, 参政

この他、「政治とカネ」の問題や外交・安全保障も重要な争点となっている。

選挙結果は、日本の政治を大きく左右する。与党が過半数を維持できなければ、国会は機能不全に陥り、政治は不安定化の時代へと突入する可能性が高まる。

自公で50議席以上を獲得。石破政権は継続するものの、自民党が議席を減らせば首相の求心力は低下。常に党内や野党の圧力に晒される「低空飛行」の政権運営が続く。

政権継続、しかし不安定

VS ↓

獲得議席が49以下に。衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」に陥り、法案成立が困難に。国民民主党などがキャスティングボートを握り、「部分連合」が常態化。政治は極めて流動的になる。

ねじれ国会・政治不安定化