政党支持率インタラクティブ分析 – 2025年6月版
日本の政党支持率
対話型ダッシュボード
AIがデーターから読み解く世論の今 (2025年6月)
全体像:支持率スナップショット
出典:テレビ朝日(ANN)世論調査 (2025年6月7-8日実施)。グラフにカーソルを合わせると詳細が表示されます。
月間トレンド:支持率はどう動いたか?
異なる調査を比較し、月内の支持率の変動を探ります。下のボタンで表示を切り替えてください。
専門家による分析:データが語る3つのポイント
データが示す最も重要な点は、自民党が依然として支持率トップの政党であるものの、その基盤は極めて脆弱であるということです。月内で支持率が約9ポイントも急落した事実は、政権与党に対する国民の支持が安定しておらず、特定の政治イベント(この場合は都議選での敗北が示唆される)によって容易に揺らぐことを物語っています。この水準は、来るべき国政選挙に向けて大きな脆弱性を抱えていることを示唆しています。
自民党の支持が低迷する一方で、どの単一の野党も、その受け皿として国民の支持を大きく集めるには至っていません。立憲民主党、国民民主党、日本維新の会は2番手集団として競り合っていますが、決定的な差は生まれていません。この野党間の支持の分散は、自民党に代わる統一された、信頼に足る政権の選択肢を国民に提示できていない現状を反映しています。結果として、与党への不満が、そのまま野党への支持に結びつかないという構造的な問題が継続しています。
現在の政治状況を特徴づける最も重要な要素は、「支持する政党はない」と回答する無党派層の巨大さです。テレビ朝日の調査では25.8%に達し、事実上、最大の政治勢力の一つとなっています。これは、既存のすべての政党に対する広範な不満、あるいは政治そのものからの遊離を示しています。この巨大な無党派層の動向こそが、今後の政治を左右する最大の変数です。
この分析について
世論調査データは、調査の実施から集計、そして公表までに一定の時間を要します。そのため、7月初旬の現時点では、同月分の信頼できる複数ソースのデータはまだ出揃っていません。本ダッシュボードは、正確性と網羅性を最優先するため、現時点で入手可能な直近の完全なデータセットである6月の調査結果に基づいて作成されています。最新のデータが公表され次第、更新を行う予定です。
複数の世論調査の結果を単純に「平均」することは、統計的に妥当性を欠き、誤解を招く結論に繋がりかねません。本分析では以下の課題を考慮しました。
- 不完全なデータ: 全ての政党の支持率を公表している調査が限られていました。
- 異なる指標: 「支持率」を尋ねる調査と、選挙での「投票意向」を尋ねる調査が混在していました。これらは全く異なる指標です。
- データの欠如: 一部の主要報道機関のデータが利用できませんでした。
これらの理由から、本分析では最も網羅的で信頼性の高い単一の調査(テレビ朝日・ANN)を基準データとして採用し、他の調査は月内の傾向を把握するための補強データとして活用しました。これにより、透明性と分析の正確性を担保しています。